vol.6 〆ちゃんに逢ってきました!
「生〆谷商店」出現だぞ ^O^
すでにwebでは何回も、何十回も見慣れたお店ではありますが、やはり生で見るとカンゲキします。運転しながらわたしは「おおっ!」「本モンだ!」とコーフン状態。そして、〆ちゃんと奥さんが、隣りにある〆ちゃんの自宅の駐車場で手招き誘導してくれてます。「あっ、ここに入れていいんスね?…はい、はい」などと、〆ちゃんたちには聞こえていないのに、車内で口走りながら車を駐車させます。
「お待ちしてました〜」やっぱり太陽とヒマワリの様な笑顔が私たちを迎えてくれます。「遠いところをようこそ」「いやいや勝手に押しかけちゃいまして…」「いやいや」「どもども」と全員米つきバッタ状態が数秒続いてから、「ままっ、暑いですから、ひとまず家で涼んで下さい」という〆ちゃんの言葉に導かれて、ご自宅に3人で「どかどか」と上がり込みます。
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こざっぱりと整頓された居間に入ると、冷房がキンキンに効いてます。やれ、ありがたや、なんまんだぶ…と一同アンドのため息。実は先ほどの「くじらの博物館」でのイルカ・アシカショーは強烈な炎天下での見学でして、あまりの暑さに途中で日陰に避難したのですが、時すでに遅しで、もう3人ともバテバテの状態だったんです。だからこの冷房はうれしかった〜。
で、〆ちゃんが一言。「暑いですよねぇ。ビールちょっとだけ、いいでしょ?」と、すかさず「つべたいビール」攻撃です ^O^ 。も〜ね、私が国家の存亡に関するヒミツを握ってるスパイだとしても、この攻撃には耐えられませんね。一杯のアセをかいたビールとひき替えに、お国にヒミツなんぞすぐゲロしちゃいますね、間違いなく。まっ、それでも連れの二人の手前もりあますから、ノドから出てる手を見られないかと心配しながら「あ、ええ、でもホントお構いなく」などと、オアイソを言ってしまうわたし。でも、そんなのは全然本心でなくて、ホントは「づべだいビール、おらぁ飲みて〜だ〜よ〜。くで〜、今くで、スグくで、早くくで〜」というかなりミットモナイ心中なのでした(〆ちゃんケーベツしないでね ^O^)。
でもって、すかさず〆ちゃんと「かんぱぁい!」です。もうね、写真を見てお分かりだとと思いますが、私の顔面は、ダラシナクゆるみっぱなしですわ。「〆ちゃんに逢えた」+「冷房」+「よく冷えたビール」ですよ。これでフツーの顔をしてろっていうのが無理っちゅ〜もんです。
それから小一時間くらい、いろいろな話を夢中でしちゃいました。太地のこと、クジラのこと、ニコルさん、達人さん…話は尽きません。次から次へと、しゃべり倒している私たちを、奥さんはニコニコと、義母と妻はアゼンとして見ています。まったく、これで車の運転がなけりゃ、大宴会突入パターンでした。楽しくて楽しくて、思わず連れの二人に「あ〜、父ちゃんはこれから〆ちゃんたちと飲みに行くからな、おま〜らは、これでお菓子でも買って、ソトで遊んでな、ん?」と小銭でも渡して追っ払いたくなるくらい楽しいヒトトキでした(お義母さん、重ね重ねのブレイな発言お許し下さい m(__)m 決してジャマという意味ではなく、そのぐらい楽しかったというタトエです (-_^:)。
でもね、時間はムジョーにもどんどん過ぎていくのです。特に今回の旅は「〆ちゃんとこの鯨をたくさん買って帰ってくるぞ!お〜!」というキカクですから(いつからだ?)、泣く泣く会話を中断して、お土産購入のために隣りのお店へ移動します。
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いっつ・ぁ・おみやげ・たぁいむ!(実況)
(フルダチアナ)おおっと!いきなり鯨製品買いまくりの仁義無きタタカイの火蓋が切って落とされたぁ!9月13日午後零時過ぎ、ここ和歌山県太地町にある〆谷商店の中に、長野県からのお土産あさりりトリオが突入中であります。
まずは3人とも、店の入り口に立って店内をねめまわしております。一体ナニをするつもりなのでしょうか?おおっ!やにわに3人とも冷凍ケースの中に満載されている鯨製品にむかってトッシンしています。とすると、さきほどのねめまわしは、トッシン目標を定めるための、ウォーミングアップだったのでしょう。さすがに鯨には目のない3人衆です。まさに清水の次郎長が大政、小政を引き連れてなぐり込みをかける図をホーフツさせる光景です。
ああっと!中年おやぢ風の一人が、なにかワメイています。何を言っているのでしょう?…どうやら「汐皮鯨はどこなのだぁ」とワメイテいます。解説のH・マゴンドウさん、これはど〜いったコトなのでしょう?
(H・マゴンドウ氏)そうですね〜。どうやら中年おやぢは自分がいつも食べている、鯨の皮の塩漬けが無いと言って、店主に抗議してるみたいですよ。イケマセンね。ワガママが過ぎます。
(再びフルダチアナ)あれはネットでしか売っていない、〆ちゃんオリジナルのモノというコトは知らないのでしょうか。知っててワメイテいるとしたら、とんでもない凶器攻撃です!…おおっと!この攻撃をもろともせずに、〆ちゃんが汐皮鯨を4切れ取り出しました。ど〜やら、中年おやぢの攻撃はとっくに予測していたらしいぞ。これにはおやぢもタジタジだ。黙ってペコペコアタマを下げているぞぉ。
ああっと!おやぢの反則攻撃に気を取られているスキに、年輩の女性と中年おやぢの妻らしき女性がタッグを組んで、ショーケースの中の「尾の身」と「鹿の子」を品定めしているぅ!しかも少しでも多くの「サシ(脂の部分)」が入ったモノを、と、製品をイジリ倒しています。これはイケません、これはイケません。もはや、二人ともデパートのバーゲンセール状態になっております。まさに、鯨の魔力の成せる技でしょうか?完全に目がテンになっております。
(H・マゴンドウ氏)これは大変キケンですよぉ。すぐレフリーがストップするべきですね。しかも年輩の女性の方は「おばちゃんがスキだから、これも…」などと言いながら、鯨ベーコンにまで手を出してます。キケンです!買いすぎです!
(フルダチアナ)ところでH・マゴンドウ氏さん、この場合レフリーって一体誰なんでしょう?私が見るかぎりでは、奥さんはレジでてんてこ舞い、〆ちゃんは3人の「アレもってこい、これも持ってこい」攻撃でグロッキー寸前。誰も止める人が見あたらないのですが…
(H・マゴンドウ氏) … … …
(フルダチアナ)なぁどと言っているうちに、隣りのショーケースから中年おやぢがニタニタ笑いながら「カマスの干物」「アジの干物」「ウツボの唐揚げ」「イラギ(鮫)の干物」など大量に抱えつつ、2人のいる「鯨肉エリア」に乱入だぁ!これはスゴイ、これはスゴイ!もう収拾がつかない状態になってきた!大変キケンです、大変キケンです。これ以上の中継は不可能です!もう帰ります、帰って寝ます。今日の解説は南氷洋出身のH・マゴンドウさん、実況はわたしフルダチでした。
それでは、大騒ぎの〆谷商店内から、お別れします。
後日談
とまあ、キモチ的にはこんな感じだったんですよ、キモチ的にはね。 ^O^
で結局わたしが買った鯨製品を列挙しますと「尾の身」「鹿の子」「汐皮鯨」「コロ」「鯨汐干し」「皮(塩漬けしてないモノ)」「ウデモノ(内臓)」です。もうビョーキですな、ははは。それで鯨以外では「イラギ(サメ)」「ウツボの唐揚げ」「アジ干物」「カマス干物」です。この中には〆ちゃんがサービスでつけてくれたモノがたくさん入ってますが、あんまりサービスしてくれたんで、どれがどれだかわかんなくなっちゃいました。そして特別に「ハラミ」と呼ばれる赤身の部分(これがサシが入ってて抜群に美味い!)や鯨の脳味噌のアブラを絞ったあとの「脳油カス」という珍味など、市販されてないものもたくさんいただいちゃったのです。現在我が家の冷凍庫はパンク寸前、マジメに「冷蔵庫もう一台買おっか?」と夫婦で相談している状態です。
で、負けず劣らず鯨を買いまくったのが、お義母さん!それを鯨好きの親戚に配りましたら、早速叔母の家から大反響がありまして「孝さん、孝さん(smokyの名前です)、あ〜んな美味しいベーコンや尾の身食べたことないから、私とこも頼んで!」と電話を貰いまして「いいっスよ。で、いかほど?」とキラクに聞いたら「そ〜ね〜。うちベーコン3食毎回食べるからフツウのヤツ200グラムを10個ね、それでウネスベーコンも200グラムを5個。それと尾の身も美味しいから5個頼むわ。あっ、干物もオトーサンがこりゃウマイって絶賛してたから、カマスを20匹とアジも同じだけ…え?アジは終わっちゃったの、ありゃりゃ残念。じやそれだけは来年ね」ですと。
smoky、返す言葉がありませんでした。 (・o・)
次はいよいよ〆ちゃん入魂の「お昼のスペシャル鯨メニュー」全紹介なのだ!
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