2009年4月20日


寄り添うように泳ぐ赤ちゃん 太地町くじらの博物館で雄誕生
太地町立くじらの博物館は20日、飼育中のバンドウイルカ「さくら」(推定年齢15歳)が、
雄の赤ちゃんを出産しました。母子とも元気で、寄り添うように泳いでいます。
バンドウイルカの出産、生育は難しく、博物館は「大事に育てたい」としています。

赤ちゃんは、体長1メートル、体重20キログラム(いずれも推定)。
同日午前5時過ぎに飼育スタッフが、赤ちゃんが遊泳しているのを発見しました。
その後授乳する姿が確認されず心配されましたが、午後2時に授乳を確認しました。

さくらは、父親の「サム」(推定年齢15歳)とともに熊野灘の追い込み漁で捕獲され、
07年12月3日に同博物館に搬入し、自然プールで一緒に飼育。
昨年7月の血液検査で妊娠が分かり、その後のエコー検査で胎児を確認しました。
10月出産に備え、自然プールから館内の海洋水族館「マリナリュウム」に移していました。

博物館で飼育するバンドウイルカは、腹びれイルカ「はるか」(雌)のほか、
イルカショー用の4頭など計13頭で、さくらとサムは繁殖のため飼育している。



博物館によると、昨年1年間に全国120カ所の水族館・動物園で生まれた
バンドウイルカは13頭ですが、生存はわずか2頭。
博物館は「環境に慣れないと母親が授乳しないケースもあり難しいが、
半年から18カ月間の授乳期間も含め、観察しながら大事に育てたい」としている。
ゴールデンウイーク前に誕生した新しいスターに無事な成長を願っています。
一般公開もしています。問い合わせは博物館(0735-59-2400)

マリナリュウムでは、さくら以外に2頭の雌のバンドウイルカが飼育されており、
うち1頭は、世界でも珍しい腹びれのある「はるか」(推定10歳)。
妊娠中のさくらを同居させたのは、未成熟なはるかに出産と育児を見せ、
体験させて今後の2世誕生に期待してのこと。はるかも、遊泳する親子の後を、
珍しそうについて泳いでいた。

今世界に注目されている「はるか」女の子です。

見て、私は先祖返りの足をもっているのよ(腹ビレ)世界中で注目なんだって
よい子のみなさん、太地の博物館内マリナリュウムに会いにきてね